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■ もう一度読みたい「古典入門」、罪と罰
「罪と罰」ドストエフスキー
貧しい大学生のラスコーリニコフはなぜ?金貸しの老婆を殺したのか?
英雄ナポレオンのように選ばれた少数の非凡な人間には、人類の進歩のために、法律や社会秩序を超える権利が許されている。この妄想に近い理論といくつかの偶然が加わり、ラスコーリニコフは斧で金貸しの老婆を惨殺して金を強奪する。
1860年代のロシア、急激な価値転換が行われる中での、青年層の思想の昏迷を予言し、強烈な人間回復への願望を訴えたヒューマニズムの書として、不滅の価値に輝く小説である。