「コレクター」の筋の運びは一直線である。すなわち、蝶のコレクターである主人公が若い女性を誘惑し、死に至るまで監禁し、それをきっかけとして「女性のコレクター」の道を歩み始める。「変質者」の誕生をリアルスティックに描いた物語である。ウイリアム・ワイラー監督による映画「コレクター」も当然のようにこの筋の運びをなぞっている。 女性を誘惑し監禁する変質者の物語「コレクター」は1963年に出版されたが、現代社会においてもストーカーや変質者による少女監禁、さらに殺害という事例は残念ながら頻繁に起きていて決して珍しくはない。
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