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■ 月と六ペンス(サマーセット・モーム)新潮文庫

月と六ペンス(サマーセット・モーム)

平凡な中年の株屋ストリックランドは、妻子を捨ててパリへ出、芸術的創造欲のために友人の愛妻を奪ったあげく、女を自殺させ、タヒチに逃れる。
ここで彼は土人の女と同棲し、宿病と戦いながら、人間の魂を根底からゆすぶる壮麗な大壁画を完成したのち、火を放つ。
ゴーギャンの伝記に暗示を得て、芸術に取り憑かれた天才の苦悩を描き、人間の通欲性の奥にある不可解性を追求した歴史的大ベストセラー小説。

昭和58年の43刷目の文庫本の値段が320円、文字も小さくて読みづらかったが、令和4年の11刷では値段が630円です。文字が大きくなったので、年取って老眼の自分にも随分と読みやすくなりました。