洞窟オジさん(加村一馬)
虐待、13歳で家出、愛犬の死、43年間のサバイバル生活……。これは笑いと涙の物語、壮絶な人生を歩んだ男のドラマである。家出から43年間、人間との接触を避け続けた男が、社会復帰できた理由とは……。
昭和35年、当時13歳だった少年は両親からの虐待から逃れるため、愛犬シロを連れて足尾銅山の洞窟に家出。人を避け、ヘビやネズミ、イノシシなどを食べて生きることを選んだ。 04年5月に刊行され、話題を呼んだ「洞窟オジさん、荒野の43年」。 あれから11年が経ち、社会復帰を果たした加村さんは、群馬県の障害者支援施設に住み込みで働いていた。彼はなぜ、そこで生きることを決めたのか。「自分のため」ではなく「人のため」に生きる喜びを知るまでの55年間の軌跡を綴る。 スペシャルドラマ「洞窟オジさん」リリー・フランキー主演、BSプレミアムで放送された。
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