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■ 櫻守(水上 勉)新潮文庫
櫻守(水上 勉)
丹波の山奥に大工の倅として生まれ、若くして京の植木屋に奉公、以来、四十八歳でその生涯を終えるまで、ひたむきに桜を愛し、桜を守り育てることに情熱を傾けつくした庭師、弥吉。その真情と面目を、滅びゆく自然への深い哀惜の念とともに、なつかしく美しい言葉で綴り上げた感動の名作「櫻守」。他に、木造建築の伝統を守って、誇り高く生きる老宮大工を描いた長編「凩」を併せ収める。
私の好きな水上勉の作品は、「飢餓海峡」「雁の寺・越前竹人形」「土を喰う日々」などがある。